さて三日目となればだいぶ五島の水にも慣れてきた。
この日はいよいよ久賀島(ひさかじま)です。
福江島から海上タクシーで15分。
リアス式の海を抜けて到着。
福江の人や上五島の人たちもあまり足を運ばない
人口400人ほどの小さな島。
この島の最大の魅力は、時間がとてもゆっくり流れていること。
U字型の島は小さいながら山に囲まれ高低差が大きく、
久賀湾はまるで湖のように穏やか。
道路にはカニやキジが現れて人工的な音がしない。
聞こえるのは海と風と虫の音。
今年の2月にも訪れたがここにいると
本当に心が落ち着く。
展望台で絶景を体感した後、旧五輪教会と牢屋の窄へ。
その場所は時間が止まっているかのような
不思議な空気が漂う。
足音を立てることすらためらってしまうほどの空間。
その後はプロジェクトリーダーであるK氏の親戚宅へ。
漁師さんということもあり、お昼に伊勢海老やアラ汁など
海の幸をごちそうになる。
ご主人が何気なく「島の暮らしは意外と不便がないんだよね」
という言葉が印象的だった。確かにそうだろう。
自然と共に生き、自然を感じ、その恵みを受ける。
都会からみればとてつもない贅沢だ。
夕方福江に戻り、また翌日久賀島に足を運ぶことになる。
四日目につづく。