遠藤周作原作の映画「沈黙-silence-」を観てきました。
非常に重く深い作品で、今でも余韻が残っています。
物語は江戸初期、キリシタン弾圧下の長崎でが舞台。壮大な映像美の中に悲しくも強い、そして時に弱い人々の生き様が描かれています。
劇中で五島が出てくるのですが、7年前に初めて五島を訪れた時に感じたある種の緊張感のような空気を感じました。それは今でも島へ渡ると感じることがあります。
厳しい迫害の中で命に代えても信仰を貫くことがどれほど大変なことだったか、想像に余りあるほどです。だからこそ「沈黙に耳を傾けてみる」という遠藤周作の言葉。とても深いです。
舞台になった外海(そとめ)地区や平戸、カクレキリシタンの歴史についても、これまで以上に興味が湧きました。一度足を運んでみたいものです。
写真は、とある冬の五島の風景。時に厳しくも優しい姿を見せてくれるのです。